当社の循環式の陸上養殖システムはほとんど自動化されており、人手を要しません。しかし、機械は必ず故障し、誤作動することがありますので人の目、手によるチェックは不可欠です。
飼育海水は通常海の水を利用しません。原則、無菌の地下海水を使用します。海の水には病原菌がたくさん含まれており魚の病気の原因となるからです。循環型陸上養殖では常に最良の水質を維持しなければなりません。魚の糞などから発生するアンモニア、それが分解されて発生する亜硝酸などは猛毒なので少量で魚を死亡させてしまいます。
そのため、完全な水質管理が必要とされます。アンモニア、亜硝酸を分解する特殊なバクテリアを浄化槽内で魚の成長に応じて増殖させ一定の良質な飼育海水の水質を維持しなければなりません。
また、アンモニア、亜硝酸分解、殺菌、脱色の力のあるオゾンも使用します。しかし、オゾンのコントリールは難しく、使用方法を誤ると魚は全滅してしまいます。当社では安全で安定したコントロール方法とミキシング方法を開発しました。常に殺菌、脱色されきれいな水質を保つことができます。
また、少量の地下の安定した水温の海水を注ぎ込むことにより水温も一定温度で安定し水質も良好となります。
つまり、海水が汚れることなくまた、魚が病気になることも極端に少なくなります。溢れた海水は排水用浄化槽で排水基準値以内の水質に処理し地下へ浸透します。
水質管理が一番重要で難しい作業となります。
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